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笹幸恵
2025.7.26 09:03日々の出来事

もはやツッコミはコピペで十分。『SPA!』倉山記事。

『SPA!』7/29・8/5号の倉山記事。
今回はアメリカ・イスラエルのイラン攻撃について。
6月中旬の出来事を、なぜ今、このタイミングで
倉山が振り返るのか、理由はさっぱりわからない。

わからないまま、振り返りが延々と続く。

・イランの核開発疑惑
・トランプの介入
・イスラエルのイラン空爆
・それでも交渉に入ろうとしないイランに、
今度はアメリカがバンカーバスターを撃ち込む
・イランはカタールの米軍基地にミサイルを撃ち込む
(ただし事前通告あり)
・イスラエルとイランの停戦が成立

居酒屋談義ならぬ、居酒屋講義か?
全体を通して、倉山はトランプの「外交」手腕を
高く評価している。

で、まとめはこちら。

トランプは徹頭徹尾、政治家だ。
他人が決めた仕事をこなす官僚ではなく、
自分の運命を決められる政治家を好む。
では、我々の選択は。
(え、終わり!?)


トランプはすべてをディールという名の脅しで決める
帝国主義的なハゲタカ商人と思っていたが?
官僚との対比(官僚=無能、政治家=有能)も単純化しすぎでは?
言論としてはあまりに乱暴。
自分の運命を決めることのできる人が政治家?
自国の、ではなく? 誤字??

一行ごとに「?」が出てくる。

挙げ句、「我々の選択は。」で終わる。
その選択とやらを分析してこそ、
この「12日間戦争」を取り上げる意義があるというのに。


どこかでこのスタイルを読んだことがあると思ったら、
今年の3/4号、ウクライナにまつわる記事でも
私は同じようなツッコミをしていた。

『SPA!』倉山記事、言論としてありえないスタイル。


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さて我が日本。今次ウクライナ紛争が
本当に和議を実現できるかどうかはともかく、
流れは押さえておかねば。
手負いのロシア、次の狙いは?


本来なら、「次の狙い」について、自分の知見や思想を総動員して
「言論」を展開しなければならないはずだが、
倉山にとってはこれが「まとめ」である。
いつも思うが、これで何か問題提起をしたような気に
なっているのならオメデタイというほかない。
もはやお決まりのパターン。
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今回の記事へのツッコミ、もうこのコピペで十分な気がする。

笹幸恵

昭和49年、神奈川県生まれ。ジャーナリスト。大妻女子大学短期大学部卒業後、出版社の編集記者を経て、平成13年にフリーとなる。国内外の戦争遺跡巡りや、戦場となった地への慰霊巡拝などを続け、大東亜戦争をテーマにした記事や書籍を発表。現在は、戦友会である「全国ソロモン会」常任理事を務める。戦争経験者の講演会を中心とする近現代史研究会(PandA会)主宰。大妻女子大学非常勤講師。國學院大學大学院文学研究科博士前期課程修了(歴史学修士)。著書に『女ひとり玉砕の島を行く』(文藝春秋)、『「白紙召集」で散る-軍属たちのガダルカナル戦記』(新潮社)、『「日本男児」という生き方』(草思社)、『沖縄戦 二十四歳の大隊長』(学研パブリッシング)など。

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